身幅のサイズ調整で「気持ちいい着心地」を手に入れよう！

こんにちは
ミシン工房有楽町店の山口です。

師走に入り一段と寒くなりましたね
今年も当店周辺は、有楽町から大手町迄の約 1.2km におよぶ街路樹の丸の内イルミネーションがとても華やかに輝いています
クリスマスや忘年会シーズンもあって、夜もたいへん賑わっていますよ。

当店も様々なお修理で賑わっておりますが、ここ最近は身幅のサイズ調整のお問合せやご依頼のお客様がとても増えています

身幅のサイズ調整とは、まず最初に

1. ご要望のシルエットや寸法から服の構造やデザインを作成。
2. 身体の動きや全体のバランスを見て採寸をする。

と言う流れになります。

ですのでシルエットを大幅に変更する場合は注意が必要です。
また、サイズを大きくする方が小さくするよりも充分な調整が出来ない事があります。
「なぜか？」というと、既製服には余分な縫い代が無いからです。

目一杯大きくしても数ミリ〜2センチ弱…なんて事もあります
縫い代以上に大きくするには生地を継ぎ足すのですが、元のデザインや寸法により様々な方法があります。

今回は一例としてシャツの身幅でご紹介したいと思います

《マチ入れ》

＊側面などに生地を継ぎ足す方法。

• マチの入れ方は寸法や元のデザインにより変わります。
• 同じ生地がないので、似た物か全く別の生地になります。
• 現状のデザインではなくなります。

シャツ（↑）の両脇は折伏せ縫いになっていて、この仕立て方は縫い代から広げる事が出来ません。
(ジーンズも同じ仕立てになっています)

良く似たオックスフォードの生地（↑）でマチを入れてみましたが、柄物のシャツでしたらあえて別の生地を入れてオリジナルのデザインにしても良いかも知れませんね

この記事をご覧の皆様も、サイズが合わなくなってしまった愛着や思い出のある服に心当たりがあるなら、リサイズして再び蘇らせてみてはいかがでしょうか